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高い進学実績で人気の公立中高一貫校受検を考える

2020/09/09
元都内大手進学塾の講師 ケイティ 元都内大手進学塾の講師 ケイティ

公立中高一貫校は倍率が高く人気があるってことは聞いたことがある保護者の方も多いと思います。
でも公立中高一貫校って、どんな学校なのか?詳しく知らない方も多いと思います。
そこで今回は元大手進学塾の公立中高一貫校対策クラスのカリスマ講師で現在は公立中高一貫校対策を中心とした、オンライン講師として活躍中のケイティさんにお話を伺いました。

なぜ公立中高一貫校が人気なの?

公立中高一貫校が人気になったのは「お得」で「高い進学実績がある」ということです。
まず「お得」と言う部分ですが授業料などの費用が私立の中高一貫校と比較した際に1/3とか1/5程度の費用で6年間通わせることができます。
また「高い進学実績がある」と言う部分は都立としては初の中高一貫教育校である東京都立白鴎高等学校・附属中学校が2005年の開校して2011年3月に一期生たちが卒業を迎えましたが、東京大学への合格者を現役で5人出したことは教育関係者の間でも良い意味で衝撃を与えました。

私立の中高一貫校や一般の公立中学との違いは?

私立中高一貫校と公立中高一貫校を単純に比較することは難しいですが設備や海外留学制度などは私立中学の方が充実しているケースが多いと思います。
学校の違いではなく受験(公立中高一貫校の場合は受検)の違いで説明させてもらうと私立中学受験は親が主導してスタートすることが多いのに対して公立中高一貫校受検では子供が「受検したい」と希望するケースが半分以上あると言われていて5、6年生で受検を目指す比率が7割、逆に私立中学の受験では4年生までに受験を決めている比率が7割と言われています。
受験準備に必要な期間が違うことは費用にも直結しており保護者の費用負担が私立受験と比べると割安であるとも言えると思います。
また、都立中高一貫校の教員の方々は基本的に公募で採用されています。公立中高一貫校が「高い進学実績」をつくり出したのは公募で集まった熱心な教員の皆さんの頑張りが大きな要因だと私は感じています。

公立中高一貫校にはどんな学校があるの?

公立中高一貫校には中等教育型、併設型、連携型の3つがあります。
ただ連携型は数も少ないのと受験の対象校ではないので中等教育型と併設型の2つが公立中高一貫校受験の対象です。中等教育型と併設型の大きな違いは「高校の生徒募集があるか」と言うことです。
高校での生徒募集がないのが中等教育型で中高の6年間を同じメンバーで教育を受けることになります。逆に併設型は高校でも生徒を募集をおこないます。

公立中高一貫校の入学試験は?

地域/学校により異なりますが公立中高一貫校では基本的に「適性検査」「報告書」「作文」で選考されます。
地域や学校により「面接」や「二次検査」がおこなわれるところもあります。
ちなみに「適性検査」と呼ばれるペーパーテストは建前上、学力を問う試験は行ってはならないことになっているため、「試験」ではなく「検査」という名称になっています。

公立中高一貫校の受検では、どのようなことを試されているの?

私が重要だと考えているのが「読解力」と「仮説思考力」になります。
「読解力」は文章を読んで理解する力も必要ですが、それだけではなくて出題者の意図を読み取ることも含めた力が求められると考えています。
また「仮説思考力」に関しては、日常の現象について、「なぜ」と疑問を持ち、仮説を立て、実験を組み立てる力が重要だと考えます。

例えば都立桜修館の「出題の基本方針」を見ると「実験の方法を理解し分析する力」「予想が正しいか結果をもとに説明する力」「結果を整理し適切な条件を見出す力及び的確に表現する力」をみる。とあります。

このように、日常の何気ない現象に対して、その理由に興味を持ち、予測を立て、その予測を確認するための方法を考え検証する力が求められています。

例えば
・ろうそくが燃えているとき、燃えているのはロウなのか芯なのか?という会話文から、それを確かめる実験を記述する問題

・同じ長さのブランコに乗っている大人と子供の、一往復にかかる時間が変わらないという会話文から、ふりこの往復に影響する要因を調べる実験を記述する問題

・カビが生えるには温度・湿度・性質(酸性、アルカリ性など)などの一体どれが関係しているのか調べる実験を記述する問題

など、まずは「こうじゃないか?」と仮説を立て、それをハッキリさせるためにどのような手順と対照実験が必要か、頭の中で組み立てる必要があります。

また、これは理科だけでなく、算数問題でも必要な力です。

適性検査では条件を整理してパズルのように解く問題も多いので、まず、Aが〇だとすると…と仮説を立て、結果が矛盾していば、また仮説に立ち返って修正をしていく、という手順が必要です。

小学生にとっては、「仮説を立てる」という思考回路にまずは慣れるところから始めないといけないので、訓練が必要です。

普段から、気になったことをすぐにインターネット等で調べて納得する受動的な学習法ではなく、まずは疑問を持ち、自ら確かめようとする好奇心をなるべく伸ばしてあげられる環境づくりをすること、そして、身近な現象について親自身が「なんでだろうね?」と子供に投げかけるような声掛けも、重要だと考えます。

公立中高一貫校の受検準備はいつから開始すれば良いの?

合格されたお子さんが受検勉強を開始した学年では5年生が多いです。逆に早い学年から準備をしたから合格できたと言う話は聞かないですね。

どんな子供が公立中高一貫校受検に向いている?

私が受け持った子供たちの傾向ですが習い事を小さい頃から続けていて受験期間中も続けている子供が多いです。
あと「よく喋る子」が多いです。公立中高一貫校は記述問題が多いので表現力があったり語彙力が高い子供が合格する可能性が高いと思うのですが、「よく喋る子」に条件を満たしている子供が多いと感じます。

神奈川県の公立中高一貫校受検特集はこちら

公立中高一貫校受検特集 神奈川県
元都内大手進学塾の講師 ケイティ 元都内大手進学塾の講師 ケイティ

都内大手進学塾の講師として2007年から多くの生徒を合格へ導いた人気講師。担任した公立中高一貫校対策クラスでは6割を超える生徒が合格し、一躍有名に。夏期講習・正月特訓には他塾からも生徒が参加。全科目偏りなく指導できるオールラウンダー型講師。現在はオンライン講師として受検生と保護者のサポートを日々行っています。

サロンURL:https://lounge.dmm.com/detail/2380/

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