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世界に通用する英語を学ぶ、IB認定校

2020/10/2
学校法人AIC鷗州学園 AICJ中学・高等学校 副理事長
岩本 知士
AICNZ Director
中村 敬志
Yahoo! JAPAN 有志プロジェクト
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どの国でも同じカリキュラムで学ぶ国際バカロレア(以下IB)認定校。そこではどんなことを習って、どんなことが身につくのでしょう。前回に引き続き、広島にあるIB認定校AICJの岩本さんと、ニュージーランドにあるAICNZ校の中村さんにうかがいます。

両親が日本人で日本で生まれ、周囲がぜんぶ日本語の環境の中で英語で授業をするような学校に入れるのはとてもハードルが高く感じるんですが。IB認定校に入るまでのレベルになるには、小さいうちからどういうステップを踏めばいいんでしょう?

私どもの学校に入学される中学1年生は、90%が英語を初めて学ぶ子どもたちです。なので普通に中学受験をして入るのと、やるべきことは大差ないですよ。そして、入学してからどうやって英語で授業していくかというと、1週間の授業の40%を英語で行います。数学も理科も英語を使って授業を受けるんです。例えばですが、日本の中学英語の教科書を3年間学んでも、英語で「1/3(3分の1)」を言えと言われたら困りませんか?習わないんです。日本の英語教育では。

そういえば数学用語なんて、プラスマイナスとあと掛け算と…ほとんど覚えていませんね。

AICJに入学して、4月の英語の授業初日に習う言葉は何だと思いますか?普通なら「I amなんとか」ですね。でも、私どもの学校で最初に習うフレーズを2つ紹介すると「May I go to the toilet?」。トイレ行っていいですか、を最初に習います。それから「I forgot my homework.」、宿題忘れました。一番よく使うでしょ(笑)。このように、いままでの日本の学校の英語教育のように肯定文、否定文、疑問文の順で文法ベースで習うのではなく、学校生活に必要な英語での学びとコミュニケーションを重視しています。

同時に日本の指導要領に合わせた勉強もするわけですよね、日本語で。中途半端になるデメリットはないんでしょうか?

そうです、同時進行で日本語でも学びます。例えば1年間に学ぶ内容を先に日本語で理解して、次に英語でやり直すとすると、子どもは「分かっていることをまたやるのか?」と嫌がりますね。ですので、同時進行がカギなんです。中学生くらいになると、だいぶ日本語が出来上がっているので、英語よりもまず日本語と考えたり、中途半端になったりすることもあまり心配しなくてよいと思いますよ。英語と日本語を混ぜることで、相互に理解が深まることを期待できると思います。

中学入学まで英語の力があまりついていなくても、英語で数学を勉強できるようになるとは驚きです!そうやってIB認定校で学んでいくと、海外の大学を受験する資格が取れるということなんでしょうか?

海外の大学を受験する資格が取れる、で基本的には間違いないですよ!IBのプログラムは国際的に信頼度が高いので、卒業時の成績をもって大学に入学できるところが多いです。AICJの卒業生の例で言えば、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、シンガポール、マレーシアなどがありましたね。オックスフォードやケンブリッジはそういうわけにはいきませんが…。アメリカはちょっと違って、SAT(大学進学適性試験)という日本で言うセンター試験みたいな共通試験があり、IBの成績だけというわけにはいかないですね。ただ、先ほど日本語でIBを学ぶ学校もあると言いましたが、日本語IBで資格をとったとしても、明日から海外の大学に行って不自由ないかと言われるとやはり難しいわけです。日本語IBを取った生徒は、さらに英語能力を証明するものを求められます。海外で通用する証明と言えば、TOEFL iBT、IELTSなどです。

日本では英語のレベルを図るといえば英検ですよね。それは海外では通用しない資格なんでしょうか。我が家では英検を受けさせてますが…。次の回では海外の大学への入学事情についてうかがいます!

学校法人AIC鷗州学園 AICJ中学・高等学校 副理事長
岩本 知士

鷗州塾で13年間、数学教師を務めながら、地区や校舎の運営のほか、教務管理も経験した。その後2010年より国際バカロレア認定校AICJにて学校経営に携わる。

AICNZ Director
中村 敬志

ニュージーランド・オークランドにある国際バカロレア認定校、AICNZに2006年の立ち上げより参画。一緒にニュージーランドに来た長男はもうIBディプロマを取得し日本の大学へ。下の長女もいま高校でIBディプロマを絶賛取得中。

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Yahoo! JAPAN パパママプロジェクトとは、ダイバーシティを推進し、働きやすい社内風土を醸成するため、有志を中心とした社内プロジェクト。ランチ時間に子どもを持つ従業員が集まり子育てと仕事に関する情報交換ができる「パパママカフェ」の開催や、外部講師による子育てセミナーなどを企画しています。社内外のネットワークや活動も行い、日本全体として働きやすい環境風土の醸成につとめていきます。

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