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公立中高一貫校受検 理系問題で試される3つの力とは?

2020/12/25
元都内大手進学塾の講師 ケイティ 元都内大手進学塾の講師 ケイティ

2020年11月15日に開催された「専門家/在校生・先輩保護者から学ぶ 公立中高一貫校受検セミナー」にて元大手進学塾の公立中高一貫校対策クラスのカリスマ講師で、

現在は公立中高一貫校対策を中心としたオンライン講師として活躍中の、ケイティさんにお話いただいた内容をご紹介します。

対策不足のお子さんは問題を読んだとたん、フリーズしてしまう?

まずは、過去問の傾向についてお伝えします。

1問目は、東京都立大泉高等学校附属中学校で、2018年に出された問題です。

この問題では、「規則を見つける力」が求められます。しかし、この質問を読んだ時点で多くのお子さんは固まってしまいます。

適性検査では算数・社会・理科などを組み合わせた問題が出されますが、回答時間は45分しかありません。
そこで求められるのが、「手を動かす力」です。固まったまま回答時間が過ぎてしまうのは避けたいので、問題を読んだら気づいたことから書き出すこと。

この一歩が非常に大事です。


次の問題は、2014年に横浜市立南高等学校附属中学校に出された「水に浮かぶ野菜と沈む野菜を分類しましょう」という問題です。

この問題のように適性検査では、学校の授業で習うような単純な計算式や選択肢を選ぶだけの問題は出題されません。

最初の問題で止まってしまい、他の問題を解く時間がなくなってしまっては不利になります。
45分しかない時間をどう配分するのか、「この問題はひとまず飛ばして次へ行く」というような決断する能力、つまり「全体を見渡す力」が、適性検査では求められます。

適性検査で求められる「3つの力」を磨く方法

適性検査には、「規則を見つける力」「手を動かす力」「全体を見渡す力」の3つの能力が必要です。

その能力を磨くために、小学3~5年生のうちにトライすべきことがあります。

そのうちの1つが、「プログラミング体験」です。

2020年度からの小学校プログラミング教育必修化に併せ、学校だけでなくワークショップや体験スクールなど、さまざまな場所でプログラミングに触れる機会が増えています。

プログラミング体験を通じて、論理的な思考力が身につきます。

プログラミング作業を行うとき、プログラマーは「このようにコードを書いたら、こう動くのではないか」と論理的に仮説を立てます。

プログラミング体験では、このように仮説を立てる力が養われます。

また、比較する条件以外は同じもの同士を比べる「対照実験」をベースにした実験問題も、適性検査によく出題されます。
比較して調べるために、どの条件を同じに設定するのかといった論理的思考力も、プログラミング体験を通じて学ぶことが可能です。

思考力を磨くためには長期的学習プランが必要

小学3~5年生のうちに3つの能力を磨くためにやるべきことに、「立体問題に触れる」があります。

立方体の数やパターンを求めるのは、適性検査によく出てくる定番の問題。

これも、苦手意識を持つお子さんはかなり多く、過去問題集で練習しないと克服することが難しいジャンルの1つです。

立方体や直方体の展開図に関する問題を解くには、空間把握能力が必要です。

この能力を伸ばす近道は、実際に立方体や展開図の問題を解くときに実際に手を動かして立体のイメージを持つことです。

立体パズルを解くアプリゲームも効果的ですので、ぜひお子さんと一緒にゲームを楽しむ感覚で空間把握能力を磨く練習をしてみてください。

この論理的な思考力や空間把握能力は、学校の授業に取り組むだけではなかなか身につけることができず、長期的な学習プランが求められます。

思考力を鍛えるワークをテーマにした参考書が書店にたくさんありますので、ぜひそうした参考書や問題集、アプリなどを活用してお子さんの能力を磨いていきましょう。

6年生からスタートすべき2つの学習ポイント

適性検査は学校の授業で習う内容とは異なる問題傾向のため、できるだけ早い時期から対策をし、慣れておきたいですね。

3~5年生の間では、基礎的な力を伸ばすためワーク体験やパズル系問題に触れさせ、楽しいという感覚を知ってもらいます。
そして6年生になったら、いよいよ適性検査の問題に向き合っていきます。

6年生からスタートすべき学習ポイントは、①多くの問題を解くこと、②説明できる力をつけること、この2つです。

先ほどご紹介した横浜市立南高等学校附属中学校の適性検査で出題された「水に浮かぶ野菜と沈む野菜を分類しましょう」という問題とほぼ同じ内容が、新潟県・宮崎県の中学校でも出題されました。

このように、類似する問題が繰り返し出る傾向があるので、幅広く全国の過去問題集を解く学習方法がとても有効です。

過去問をたくさん解くことが大切な学習ポイント①は、通称「銀本」と呼ばれるみくに出版の「公立中高一貫校適性検査問題集 全国版」を活用します。

銀本を使った学習は、解き進めていくことで知識と力がついていくことを、お子さん自身に知ってもらうことができます。

どんどん解いていくことで、時間配分の考え方や得意な問題・苦手な問題の傾向もつかめてくるので、適性検査対策として学びの多い学習方法なのです。

学習ポイント②は、過去問の回答を写すというものです。公立中高一貫校の適正検査で出される問題は、学校ごとにクセがあります。

過去問の回答を写す作業を繰り返すことで、学校ごとが持つ問題文や回答のクセやカラーを見極めることができるようになります。

比較的解きやすい問題から進めて苦手意識を克服

公立中高一貫校へ進学する場合、適性検査対策は必須です。ただでさえ学校や塾で勉強をしているのに、中学受験のための勉強を新たに始めるとなると、腰が重くなることもあるでしょう。

小学3~5年生のうちは、思考力系を磨くワーク体験やアプリを使ったパズル問題を家族みんなで楽しみ、適性検査に求められる能力の基礎を身につけていきましょう。

お子さんの未来を開いていくためにパパとママの協力は絶対必要です。ぜひお子さんの成長を見守るように、協力してあげてください。

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元都内大手進学塾の講師 ケイティ 元都内大手進学塾の講師 ケイティ

都内大手進学塾の講師として2007年から多くの生徒を合格へ導いた人気講師。担任した公立中高一貫校対策クラスでは6割を超える生徒が合格し、一躍有名に。夏期講習・正月特訓には他塾からも生徒が参加。全科目偏りなく指導できるオールラウンダー型講師。現在はオンライン講師として受検生と保護者のサポートを日々行っています。

サロンURL:https://lounge.dmm.com/detail/2380/