人気の公立中高一貫教育校
南高附属中
教室長横浜市立南高等学校附属中学校
藤森潤子副校長/梶ヶ谷朋恵先生

新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの学校で学校説明会などの中止が発表されています。安全面から中止は理解できるものの志望校を決めるために実際に学校に行って学校の様子を確認したいとの声も多く聞かれます。そこで志望校を決めるために役立つ情報を提供できればとJUCCU!編集部が学校を訪問して取材を行いました。今回は横浜市で初の公立中高一貫校である横浜市立南高等学校附属中学校(南高附属中)をご紹介します。

南高附属中の設立の背景と目的を教えてください

(写真左:梶ヶ谷先生、写真右:藤森副校長)
全国的な公立中高一貫校の開設の流れを受けて2012(平成24)年度に横浜市立としては初の公立中高一貫教育校として開校しました。開校にあたり「6年間の安定した環境の中で計画的な教育活動を展開し、国際社会で活躍する志の高いリーダーを育成する学校を設立する」との基本方針が決まり現在でも目指す学校像として変わっていません。その上で国際社会で活躍するリーダーを育成するために、どのような学習が必要なのか、どんな特色を持たせるべきかなど開校前に設置された準備室で教員も参加して検討されました。

一般の公立中学と何が違うのでしょうか?

一般の公立中学と比べると授業時間が多くなっています。特に「国語・数学・英語」の授業は中学1年生から高校2年生までの5年間は毎日おこなっています。授業のデザインも目指すべき学校像に合わせてプラン出来ていますし、高校受験を最終的な課題としておりませんので6年間のスパンで計画的に学習に取り組めることも一般の公立中学と違う点ではないでしょうか?

大学受験を意識した先取り教育等が行われているのでしょうか?

俗に言う“先取り教育”は行っていません。一般の中学校と比べ量/質ともに上回る学習が行われていると思いますが、先取り教育と言うより中学の学習範囲だとしても深い学びを行っています。この深い学びは高等学校の学習の基礎として高等学校での学びを加速させる効果があるように感じます。なので結果的には高校3年生の1年間は大学受験に向けた時間が確保できています。

南高附属中の育成方針は多くの企業が求める人材像と近いと感じました。ただ難易度の高い育成方針だとも感じますが、どのように実現しようと考えているのでしょうか?

確かに社会で活躍できる人材像を意識して育成目標が検討されました。南高附属中は「英語教育に力を入れている学校」との印象を持たれていると感じますが(確かに英語教育には力を入れているのですが)南高附属中が目指す生徒育成の仕組みとしては中学校のEGG、高校のTRY&ACTの通称で行われる総合的な学習があります。この総合的な学習で広い視野で様々な分野に興味・関心を持てる機会を用意し、高いコミュニケーション能力、論理的思考力などの育成もおこなっています。

先日行われた卒業生により在校生向けの講演でも「高いコミュニケーション能力や論理的思考力などがディスカッションなどの場で発揮できたこと」や「高い英語力が驚かれた話」などを紹介してくれていました。また南高附属中では自己有用感を高めるプログラムが構造的に組まれており各学年ごとに何をするべきかが設計されています。研究の方法論の基礎から学んで中学3年生では卒業発表できるように指導します。そのようなプログラムを通してリーダーとしての資質を育てています。

南高附属中の魅力を教えてください

生徒や保護者の方々から評価して頂いているのは授業だと思います。南高附属中の一期生〜三期生の進学実績が高かったこともあり成果の部分で評価して頂けているのと生徒からは「授業が楽しい」「授業がためになる」などの声も多くもらっています。机上の授業だけでなく総合学習が充実していること、どの教科でもペア学習/グループ学習が多く、話し合うことを日常的におこなっている影響もあるのか生徒同士の仲が良いことなども満足度が高い理由なのだと思います。あとは文化祭などのイベントも盛り上がりますし楽しそうだと感じて頂いているご家庭が多いと思います。その影響だと思いますが在校生/卒業生の弟さん、妹さんの受検が多いと言えると思います。このことは生徒や保護者の方々から評価して頂いている表れだと感じています。あとは充実した施設も魅力だと思います。

校内の施設も案内していただきました

座席数384の南高ホール。集会、説明会、発表会などで利用されるそうです。

掲示スペースには大学のパンフレットなどが置いてあり中学生から将来を意識できるスペースです。

中学3年生ではカナダ研修旅行があり校内にカナダに関する調査資料なども掲示されていました。

約26,000冊の蔵書があり「図書室」ではなく「図書館」扱いの南高生、南附中生専用の「図書館」

45席のリクライニングシートがあり世界中の星空が投影できるプラネタリウム

メインアリーナ、サブアリーナ、格技場、トレーニング室、プールなどがある総合体育館

屋外も校庭以外にテニスコート、ハンドボールコート他にも野球場、弓道場などもあります。

施設をご案内頂いた際に中学生、高校生の授業を見学させていただきました。短時間の見学でしたが、どの教室も生徒さんが楽しそうに授業に参加しているように感じました。東京大学をはじめ難関国公立大学に多くの卒業を輩出しているので、もっと緊張感のある授業かなと想像していたので少し驚かされました。一般的な公立中学などに近い自由な雰囲気でありながら、高い進学実績を出していることが人気の秘密なのだろうと感じました。

<基本情報>
所在地:神奈川県横浜市港南区東永谷2-1-1
開校年度:2012(平成24)年度
募集:男女160名(男女 各80名)
学区:横浜市内全域 ※学区外入学許可限度数は入学定員の30%以内

検査内容
適性検査Ⅰ:文章・図・表やデータなど与えられた資料を的確に読み解き、課題をとらえて適切に表現する力をみる。
適性検査Ⅱ:自然科学的な問題や数理的な問題を分析し考察する力や、解決に向けて思考・判断し的確に表現する力をみる。
選考方法:調査書、適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱで総合的に選考

学校HP
https://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/jhs/hs-minami/

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