公立中高一貫校受検特集 神奈川県 公立中高一貫校
受検特集
神奈川県費用面では一般の公立中学、高校と大きな差がないにもかかわらず高い進学実績を誇る「公立中高一貫校」に関して解説します。
費用面では一般の公立中学、高校と大きな差がないにもかかわらず高い進学実績を誇る「公立中高一貫校」に関して解説します。
公立中高一貫校は1999年に文部科学省が学校教育法を一部改正し誕生しました。
中高一貫教育は、6年間の計画的・継続的な教育指導により個性や創造性を伸ばし、幅広い年齢層の生徒が6年間一緒に学校生活を送る中で社会性や豊かな人間性を育む教育を進めることができます。
公立中高一貫校が開校するまで私立に行くことでしか受けられなかった中高一貫教育を、経済的負担が比較的少ない公立校でも受けられるようになったため、高い人気を誇っています。
神奈川県では2009年に県立相模原中等教育学校、県立平塚中等教育学校の2校が開校し2012年に横浜市立南高校附属中学校、2014年に川崎市立川崎高校附属中学校、2017年に横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校が開校しています。
横浜市立南高校附属中の令和1年度の卒業生で東京大学に現役で6名が合格するなど県内屈指の合格実績となりました。また初の卒業生を輩出した川崎市立川崎高校附属中からも東京大学に現役で1名が合格したほか国公立大学や難関私立大学に多数の合格者を輩出しています。県立相模原中等教育学校、県立平塚中等教育学校の2校からも東京大学をはじめ国公立大学や難関私立大学に多数の合格者を輩出するなど高い進学実績を誇っています。
(単位:名) | サイフロ中 | 南高附属中 | 川崎附属中 | 相模原中等 | 平塚中等 |
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東大・京大 | ※2017年4月開校のため進学実績がありません | 6 | 1 | 4 | 4 |
一橋・ 東工大・旧5帝大 | 11 | 2 | 11 | 8 | |
国公立大学 | 48 | 21 | 38 | 22 | |
早稲田・ 慶應・上智 | 77 | 34 | 55 | 38 | |
GMARCH | 210 | 72 | 18 | 119 | |
海外大 | 5 | 0 | 0 | 0 | |
年度 | 2019年度卒業生 | 2019年度卒業生 | 2018年度卒業生進路決定状況 | 2019年度卒業生 |
神奈川県の公立中高一貫校へ多くの多くの合格者を輩出している塾の講師の方々に話を聞くと公立中高一貫校が高い大学進学実績を出している理由は「受検するお子さん達の多くが塾などで質の高い教育を受けて受検し、高い倍率の受検に合格して入学しているので生徒さんたちが非常に優秀である」こと「その優秀な生徒さんが切磋琢磨する環境がある」ことなどが理由ではないかとの意見が聞かれました。
実際に神奈川県の公立中高一貫校に在席している生徒さんたちにお話を伺って印象的だったのが「受検を開始した時期」と「受検を決めたきっかけ」でした。「受検を開始した時期」は小5~小6が多く「受検を決めたきっかけ」は友達に誘われて実際に「学校見学」や「文化祭」などで学校に行って「この学校に行きたい」と受検を決めているケースが多いように感じました。実際に専門家の方にお聞きしたところ私立中学受検は親が主導してスタートすることが多いのに対して公立中高一貫校受検では子供が「受検したい」と希望するケースが半分以上あると言われていて5、6年生で受検を目指す比率が7割とも言われているようです。逆に私立中学の受験では4年生までに受験を決めている比率が7割と言われているそうです。
親がサイエンスフロンティア中学のことを知って説明会に行ったのですが、まずは「サイエンスフロンティア」って言う名前のインパクトに惹かれました。オープンスクールや文化祭で実際に学校に行って校舎が広くて綺麗で開放感があって「この学校に行きたい」と強く思いました。
入学して個性的な先生や生徒に刺激されました。授業の特色として自分から発信していく授業が多くてプレゼンテーション能力や課題解決力が高まったと感じています。
1コマ95分の「フロンティアタイム」が特徴的だなと思っていて理科の実験など50分では収まりきらない内容が途中で途切れずに出来るのは魅力的だと思います。
企業見学が充実していたり、社会で活躍されている方々が学校に来て貴重なお話をして頂く機会が沢山あります。部活動では天文部、航空宇宙工学部、ロボット探究部など特徴のある文化部が充実しています。また体育祭や文化祭も盛り上がるのですが運動神経がとても良い生徒が集まっている学校ではないので勝利にこだわるというより楽しもうと言う文化があると思います。
積極性があって個性もあって同級生にはコンテストやプログラムに応募する生徒も多いです。参加するだけではなく全国大会レベルで上位に入賞するレベルの生徒が多数いて、それぞれの得意分野を同級生にも知識を広めてくれるので、お互いに刺激し合え高め合える仲間が沢山います。
姉が中学受験をしていて小4の時から私立受験塾に通っていたが本格的に受験に向き合った時期は小6の春でした。
小学6年生
公立中高一貫専門の塾に通っていたので基本には塾から出された課題をメインにやっていました。あとは姉の私立受験の時の教材をやったり公立中高一貫受検向けの通信教材などもやっていました。
友達が「面白い学校があるよ」と教えてくれて実際に学校に行って施設を見たり雰囲気を感じたことで行きたいと思いました。
サイフロには「フロンティアタイム」と言う1コマ95分の生徒の自由な時間が用意されていて、じっくり説明を聞けたり、特に数学や理科などは専門的なことを教えてくれます。また「サイエンススタディーズ」と言う科目があり自分の研究テーマを決めて研究に没頭できる環境が用意されているのですが、やりたいことを出来る設備があるし教えてくれる先生がいるのは良いと思います。
自分でやりたいと思った課題研究が充実した設備で自由にできます。生徒がやりたいと思った研究を現実的であるか?どのように活かせるのか?など研究をする上で考えなければいけないことや、発表する際のポスターやレポート作りも上達できるように指導してくれます。
体育祭は縦(他学年)の関係が重視されていていたり、文化祭だと横(同学年)の関係が重視されていていたり他学年、同学年の双方と関係が持てる工夫がされていると感じます。
個性がある生徒が多く、例えば数学が得意な生徒が、先生の解法とは違う解法をみんなの前で披露してくれたり同級生からも学ぶことが多いです。
私が住んでいるエリアは教育熱心なエリアで私立中学受験をする同級生が多かったのですが私は小5の終わりまで中学受験をする気はありませんでした。でも中学受験をすると地元の公立中学では経験できないことが出来ることなどを知り受験してみようと思いました。
小学6年生
説明会に参加した時に英語に力を入れていると知って、私は小さいころから英会話に通っていて英語に興味があったのですが南附属中では2年生で外国人のインストラクターの方と全て英語でアクティブティーをやるイングリッシュキャンプがあったり、3年生の修学旅行でカナダに行ってホームステイできることを知って「行きたい!!」と思いました。
周りの生徒のレベルが高くて気づかないうちに自分のレベルも高められていると感じます。
授業中に自分たちで考えさせる授業が多いと感じます。例えば数学なら問題を解き終わった後に生徒同士で解き方に関して意見交換させて自分の考え方などを発表したりします発表するだけではなく他の生徒の自分とは違う考え方に触れることは学びにつながっています。
体育祭や合唱コンクールなどの行事は運営を高校生がリードしてくれて中高で一緒に盛り上がれて、とても楽しいです。部活動も中高合同で活動している部が増えています。どの部も高校生のレベルが高いので、いろいろなことを教えてもらえたり沢山の刺激をもらえると感じます。
学年によって色が違うかもしれませんが私の学年では自分の趣味や好きなことに、まっしぐらな生徒が多いです。趣味の話になると止まらなくなる同級生などがいます。
小6の夏前に友達に誘われて学校見学に行って学校の施設などが綺麗だったり、調べてみたら学習環境が良いことを知って。
小学6年生
公立中高一貫専門の塾に通っていたので塾から出された課題をやっていました。課題が終わったら前に解いた時に解けなかった問題を解いたりしていました。
学校見学で学校の綺麗さや充実した施設に一目惚れして中学受検をすることにしました。学校見学の後にホームページなども見て行きたいなと思いました。
中高一貫なので高校生と関わる機会が多くて行事などを楽しめています。あと受検した生徒が集まるので住んでいるところも、考え方も違う多様な生徒が集まっているのは面白いと感じます。
1人1台のパソコンがあり授業で活用したりプレゼンテーションをおこなったりしています。また英語の授業が充実していてALT(外国人)の先生から授業が受けられます。
中高一貫校なので体育祭や文化祭は高校生と合同で実施されるので、とても盛り上がります。
個性的な生徒が多いと思います。
授業で電子黒板が活用されており電子ペン
部活は広くて綺麗なアリーナがあったりタータン(陸上競技場などにある合成ゴム)や人工芝など設備が充実しています。また農業体験で千葉で枝豆を育てて収穫して味噌をつくる体験などをします。
個性的な生徒が多いと思います。
小学校の同級生が中学受験をする子が多くて「中学受験」に憧れがありました。塾に掲載されていたポスターで公立中高一貫校の存在を知り中学受検をすることを考え始めました。
小学5年生
公立中高一貫専門の塾に通っていたので塾から出された課題をやっていました。例えば理科なら相模原では「振り子」「梃」などの問題が定番だからと適切な課題を出してくれたので効率的に勉強できたと思います。
公立中高一貫受検をメインに考えていたので、家からの通いやすさで相模原を第一候補と考えました。学校見学、学校説明会、文化祭を見て学校の雰囲気を感じて行きたいなと思いました。
文化祭などの行事や部活などを中学生/高校生が一緒におこなったりするので中学生だけでは体験できないようなことができます。あと学習スピードが早いんですが高校2年生で高校で学ぶべき範囲の学習が終わるカリキュラムなので高校3年生の1年間は大学受験に向けて自分がやりたい学習に集中できるので良かったなと思っています。
授業が基本的に先取りなので6年生(高3)の1年間は入試の選択科目を選んで授業を受けたり各自の大学受験に向けた勉強ができます。結果として進学実績が良いのだと思います。
体育祭や文化祭などの行事や部活動なども1年生から6年生まで合同でおこなうことが多いので盛り上がります。あと農業体験やイングリッシュキャンプなどの行事も充実しています。ちなみにギター部は全国5連覇しています!!
みんな勉強の意識が高く行事などへのやる気なども高い生徒が集まっているので学校に活気があります。
去年くらいからクラス全員分のパソコンがあり、インターネット上にクラスルームアプリがあってパワーポイントなどの共有などが出来たりします。
入学して直ぐに高校生などと行事や部活動で接する機会があり尊敬できる先輩
行事などは盛り上がりますが激しいタイプの生徒は少なくて、ゆったりしたタイプの生徒が多いと感じます。
幼馴染に受検に誘われて平塚中等学校の受検を検討しはじめました。
真面目な学校という印象でしたが文化祭で実際の学校に行ってみたら明るくて楽しそうな印象を持って志望することにしました。
夏の学校説明会に行った時に吹奏楽部の発表があって、吹奏楽って座って演奏しているイメージだったんですが演奏しながら激しい踊りを踊っているのを見て驚きました。他の部活も校則で週に3、4回しか活動が出来ないのですが全国大会に出場している部活が沢山あって質が高いなと思いました。
ディベートなどで自分の意見を述べる授業が多く国語や英語だけでなく数学や理科などでも、みんなの前で意見を発表する機会があります。あと今年からスマートフォンを授業で活用するようになって授業中に先生の指示でスマートフォンで調べものなどをする機会もあります。
体育祭や文化祭などの行事は1年生から6年生まで協力して開催するので盛り上がります。また行事も部活動も生徒主体でおこなう文化があり部活動のメニューなども生徒で話し合って決めたりしていますが結果が出ている部も多いです。
男女の仲が良いと思います。あと負けず嫌いな生徒が多いと思います。例えばテストなどでは校内順位が出るのですがライバルと競い合って高めあっていると感じます。
(単位:名) | サイフロ中 | 南高附属中 | 川崎附属中 | 相模原中等 | 平塚中等 |
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湘南ゼミナール | 30 | 35 | 12 | 13 | 6 |
栄光ゼミナール | 14 | 15 | 29 | 42 | 12 |
四谷大塚 | 11 | 44 | 20 | 38 | 15 |
中萬学院 | 10 | 42 | 9 | 17 | 89 |
日能研 | 10 | 20 | 4 | 17 | 5 |
臨海セミナー | 9 | 54 | 46 | 32 | 21 |
SAPIX | 8 | 4 | 0 | 3 | 0 |
ライトハウスアカデミー | 3 | 3 | 5 | 1 | 0 |
早稲田アカデミー | 1 | 1 | 1 | 10 | 0 |
STEP | 0 | 0 | 0 | 18 | 19 |